6/8(土)に、春から始まったサッカーロボット短期講座の全3回の日程が終了しました!
最初は、はじめてパソコンやロボットに触る子どもたちがほとんどでしたが、第3回目では、みんな各々で作ったプログラムを自分のマシンにインストールして、サッカー大会を開催するところまで辿り着きましたよ!
この記事では、後半2回の講座の内容を振り返ります。
5月に実施した第2回では、それまで作っていたサッカーロボットを、コンパスを使って大きく進化させました。
センサーを使って、なんとか自律的にボールを追いかけられるようになった第1回。しかし、いざサッカーの対戦をしてみると、問題が勃発。
今向かっているのが相手のゴールか自分のゴールかがわからずに、オウンゴールをしてしまうのです!
悩む子どもたちに、ちゃみ先生が新しいツールを教えてくれました。ロボットの上部に乗っかっている、micro:bit (マイクロビット)です。
micro:bit は、イギリスで開発された教育用のシンプルで安価なマイコンボードです。イギリスでは11歳〜12歳の子供全員に無償で配布されており、授業での活用が進んでいます。
高山ロボットクラブ あそぼろっと!の短期講座で使っているサッカーロボットにも、ちゃみ先生が micro:bit をつけてくれています。ここに搭載されている地磁気センサー(コンパス)機能を使えば、マシンが向いている方向を、プログラム内で検知できるのです!
コンパスを使って、きちんと相手のゴールであることを確認してからシュートするサンプルコードの説明に聞き入る子どもたち。
ちゃみ先生は「これが正解」とは教えてくれません。みんな、自分のマシンの動きをよく観察しながら、思い思いのコードを追加し、実際に試してみては、変数の値や条件分岐のルールを少しずつ修正します。
このように、頭の中で想像した仮説が本当に正しかったか実際に確認するプロセスを、「テスト」と呼びます。
プログラミングだけではなく、科学的な行動においてとっても大切なのが、小さくテストをする考え方。みんな、自然とテストができているのが素晴らしい!
そして結果は… 成功!上手く自分のゴールを避けて、攻め方向のときだけシュートすることができたね!
少し難しい内容に踏み込みましたが、みんな頑張って理解して、自分なりの方法で実装することができました。
↓ 第2回のダイジェスト動画はこちら
そして迎えた、第3回は最終回。
この日は、最初に30分ほど各自でプログラムの調整の時間をとった後は、本格的なリーグ戦の試合を行いました。
先生から、その日の対戦表が発表されます。みんな、少し緊張気味!
1試合は5分間。実際のロボカップジュニアをもとにしたルールで、しっかりと審判がつき、得点板に得点も記録されていきます。
あまりに真剣になりすぎて、相手の得点に思わず涙が出てしまった子も。
それでも最後まで頑張りました!みんな、本当にすごいよ〜!
そして、なんと今日はスペシャルゲストが。
全国区のロボット大会でや国際大会でその名を知らしめている飛騨市の強豪校、飛騨神岡高校ロボット部の顧問である中村先生と現役部員さんが、先生手作りのロボットを持って、遊びに来てくれたのです!
ロボットの無機質な見た目とは裏腹なファニーな動きに、みんな釘付け。おとなり飛騨市に、部活でロボット作りに打ち込める環境があることに、驚く様子の子もいました。
大会の裏で自分のマシンの改造に取り組む継続生たちへ、電子工作のアドバイスをしてくれた中村先生と部員さん。おふたりとも、遊びに来てくれてありがとうございました!
↓ 中村先生のロボ、ブルーサンダーの動画はこちら
また、継続生たちも、大会の様子を応援に来たり、新規生にプログラムのアドバイスをくれたりと、どうもありがとう!
今年度は、短期講座に参加してくれた11名から、5人の子どもたちが長期講座に進みます。
長期講座は7月にスタート。パソコンだけで完結していたこれまでの講座とは違い、ネジやペンチといった物理的なツールを使って、マシンの組み立てから始まります!
お楽しみに!
本講座は、株式会社メカトロニクス様と株式会社駿河屋魚一様のご協賛を受けて開催しています